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ナミカバフドロバチの巣内

Namikabafu_20100801006b

先週の日曜日に獲物の搬入を観察したナミカバフドロバチ。

今日は佐賀市大和町のここ実相院はざっと見回し、富士町の市川の山を先にチェックした。

そして午後に再び戻り、営巣をしていた竹筒を割って中を観察したら、小型のアリが多数潜入し、廃巣になっていた。

先週の日曜日の午後同じ実相院の別の場所に仕掛けた竹筒に執拗にチェックを繰り返す、この蜂の姿を見、産卵まで観察したかったが、夕刻になり雷鳴も聞こえ始めたので、

その場所を後にしたが、とうとう通り雨が来た。

今日はその竹も中を見てみると、親蜂がいた。

そして1つ目の育房には老熟した幼虫と、1つ目にはまだ孵化したばかりのような小さな幼虫がおり、その割に餌の蛾の幼虫の数は少なかった。

故岩田久二雄先生の著書にこの種が前家族性を持つという記述があり、最近読み返して忘れていた記憶を呼び戻した。

この種はずいぶん長い日数をかけ巣を完成するそうだ。

幼虫の孵化と、ある程度の成長を見届けて餌の貯蔵を完了させ、育房を封鎖する。

幼虫がいる育房に餌を持ち帰り、随時給餌するというのだが、この撮影によりこの蜂の習性を確認できた。

おそらく遅くても先週の月曜日に営巣を開始した巣で、2つ目の育房が完成していないのは、オオフタオビドロバチ等、通常の種では考えられない。

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ドロバチ科」カテゴリの記事

コメント

竹筒を途中で割ることで随時給餌を確認できるのですね。
透明アクリル管に営巣させなければ無理なのかな~と私は思ってたので参考になりました。
テープで貼って竹を元に戻すそうですけど、寄生されやすくなりませんかね?

最近はオオフタオビドロバチと思しき蜂が竹筒トラップに来ているので、その観察に励んでいます。
帰巣シーンを撮るのに蜂が竹筒の前に滞在する時間を稼ぐために、ワラのような障害物を竹筒に差し込んでおく、というテクニックを
ヒゲおやじさんのブログで以前読んだ気がするんですけど、思い出せません。どのエントリーでしたかね? 

PS:
暑中見舞にヒゲおやじさんのBBSにも久しぶりに投稿しました。
気づいていらっしゃるかな~? ^^
(別に急ぎませんけど)

投稿: しぐま | 2010年8月 7日 (土) 06時49分

しぐまさま、こんばんは。
巣の現状を確認するという意味では、役に立つ方法だと思います。
この蜂自体、故岩田先生の著書によると、その営巣方法の効果もあり、非常に寄生昆虫の
攻撃を受けにくいということでした。
幼虫の成長を見ながらの餌の搬入ですので、親蜂が巣内にいて防御していることが多く、
寄生昆虫の侵入を監視し防いでいるというのです。
 ただし、私自身最近経験したことですが、アルマンアナバチの巣を割って、テープでとめ
観察を続けるつもりだったのが、一週間後には廃巣になってしまいました。
寄生昆虫とは限りませんが、ムカデなどの進入を受け餌と卵を食害された可能性があります。
竹を割ってテープでとめることにより、わずかな隙間から匂いなどがもれ出て、他の生物を呼び寄せる可能性は
あると思います。
このナミカバフドロバチは、写真を撮影後元の位置に竹筒を戻すとすぐ、蜂が飛来し中に入りました。
監視している時間が多い分外敵の侵入を受ける機会は減るでしょうが、外役のすきにアリの侵入を赦してしまうと、
巣を諦めざるを得ないでしょう。

蜂の帰巣時に撮影しやすくするテクニックは、昨年のアルマンアナバチの記事です。
竹筒の入り口に植物の葉をちぎったものを軽く挿入するのですが、あまり穴を目いっぱい塞ぐと、
かえって蜂の自然な帰巣を妨げるので、加減が難しいところです。
他にもヨコバイバチや、小型のギングチバチの巣の入り口に砂粒をいれることがあります。
巣穴に飛び込むスピードが非常に速い蜂には有効です。
私もよく失敗するのでが、最初の発見時は撮影をスルーし巣穴を確認してから次の帰巣を待つぐらいの余裕を持つようにしたいです。(中々出来ませんが)

投稿: ヒゲおやじ | 2010年8月 7日 (土) 21時45分

おはようございます。

>幼虫の成長を見ながらの餌の搬入ですので、親蜂が巣内にいて防御していることが多く、寄生昆虫の侵入を監視し防いでいるというのです。
ほほー! これは思いつきませんでした。
母娘の同居が実現すれば社会性獲得まであと少しという気がします。

>蜂の帰巣時に撮影しやすくするテクニックは、昨年のアルマンアナバチの記事です。
どうもありがとうございます。復習しておきます。
私は咄嗟にシャッターを押す反射神経に自信が無いので専ら動画で記録してますけど、写真で勝負するヒゲおやじさんの集中力は超人的に凄いなーといつも感服しています。
何かセンサーを使って(ハチが画面を横切ったら?)シャッターを切っている訳ではないですよね?
帰巣間隔が読めないときは愚直に竹筒を狙った動画を撮りっぱなしにすることで監視しています。
一回だけ草を竹筒に差し込んでみたら、帰巣した蜂は無理やり隙間から入り、自然に草は落ちました。
オオフタオビドロバチの営巣が一段落したら竹筒を一本割って持ち帰り、今回は飼育してみることにします。

投稿: しぐま | 2010年8月 8日 (日) 07時20分

しぐまさま、こんばんは。
写真が上手な人は他にもまだまだいらっしゃいますので、私はまだまだです。
ほとんどの写真はタムロンの180ミリのマクロで手持ちです。
望遠マクロの方が狙いやすいようです。
意外と焦点距離が短いレンズの方が絵が動く感じがして、見づらい気がします。(私だけかも知れませんが)
固定して写すのがベターでしょうが、面倒くさがり屋ですので、いきあたりばったりなのです。
センサー等はもちろん使っていません。
ドロバチなどのゆっくり帰巣する蜂の場合は、一旦手で巣穴への侵入を阻止し、
巣穴付近にフォーカスしておいてからそのまま再度の帰巣を待ちます。
但し、あまり急に手をかざすと、驚いて獲物や巣材を落として飛び去ってしまいます。

投稿: ヒゲおやじ | 2010年8月 8日 (日) 21時34分

貴重なノウハウを伝授していただきありがとうございます。
良いカメラが欲しいのはやまやまなのですが、予算が限られているので今あるショボイ機材でなんとか撮ってみる工夫をしています。

>一旦手で巣穴への侵入を阻止し、巣穴付近にフォーカスしておいてからそのまま再度の帰巣を待ちます。
私もこれやりました。撮影準備ができる前に蜂が帰ってきてしまったので、「待った待った!」と手で追い払いました。
幸い、すぐに泥玉を咥えて戻ってきてくれました。

蜂が青虫を運んで帰ってくるときに、竹筒が草でふさがれていたらどうするか興味があります。いったん近くに獲物を置いてから口で草を引き出すのかな?

投稿: しぐま | 2010年8月10日 (火) 06時12分

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